「論理的思考力」を鍛えたいみたいな会話を聞いていて
ふと「論理的」とはなんなのだろう。と自問自答したのでまとめます。
「論理的」とは
「(正しい)論理にかなっていること」
論理的(ロンリテキ)とは – コトバンク
「論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。「論理的に説明する」「論理的な頭脳の持ち主」」
「論理」とは
1 考えや議論などを進めていく筋道。
思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「論理に飛躍がある」
2 事物の間にある法則的な連関。
論理(ロンリ)とは – コトバンク
論理的とは、「妥当な筋道(組み立て)を経た思考や議論」。
逆の「論理的ではない」思考や議論とは
・ 妥当でない筋道を経た思考 ※1
・ 組み立てられていない思考
・ そもそも考えてない(感覚や思い込み)
→「適切に考えてない」
※ 妥当:実際のいろいろな場合によくあてはまり、判断・処置が正当と認められること
不当:社会通念から逸脱していて、従うことが出来ないと考えられる様子
論理的な思考が必要な理由
「妥当な筋道(組み立て)を経た思考や議論」は必要なのか。
いや「必要でしょ」と反射的に思考停止せずもう少し考えてみます(自戒)。
… 少し Google で調べた感じだと、
「必要前提でなぜ必要か」系の記事はたくさんありますが、
「必要ではない」を主張する記事は見当たらず。
※「必要だが万能ではない」や「もっと大事なものがある」系の記事もいくつか
論理的思考は、会話の中で、双方が同じ方向を向くのに必要。特にビジネスでは。
論理的思考とは何か、なぜ必要かをまとめてみた – 週刊もちもち動物園
が結構しっくりきました。
問:論理的な思考は必要なのか
課題解決や目標達成のために必要であって、それ以外の場合は不要。
論理的思考力の鍛え方
主にビジネスの目標達成や課題解決が目的の”仕事”では、
論理的思考力は不可欠である。とすると、
論理的思考力の鍛え方が大事になります。
また、筋力と一緒で常に鍛えておかないと衰えていくのであれば
定期的なトレーニングが大事になるので、”鍛え方”も調べてみました。
注意点
論理的思考力の話で必ず出てくる
フレームワークの「MECE」や「ロジックツリー」は対象外としました。
各フレームワークを使いこなすために必要な”地頭”の鍛え方に今回は焦点を当てています。
トレーニング①:文章に書いてみる
会話や頭の中で考えているだけだと論理構造や筋道が分かりにくい場合、
思考の過程を文章や図にすることで、矛盾や論点のずれに気づきやすくなります。
複数人での議論も時系列で文章化することで、
話の食い違っているところや論理の飛躍に気づきやすくなるのでおすすめ。
全員が一箇所にいる時はホワイトボードで問題ありませんが、
TV会議などでは、Google スプレッドシートなどのオンラインドキュメントに意見や議事を全員で書き込むスタイルが今どきかも。
トレーニング②:「それで」「なぜ」を繰り返す
事象A から筋道を立てる「それで」
結論B の筋道を逆に辿る「なぜ」
を問うことで、筋道を立てる練習ができます。
何回か問を繰り返すことで、論理の飛躍やループ、破綻に気づけるかなと。
トレーニング③:三段論法の活用
論理的な思考を用いたアウトプットには
「前提」、「根拠」、「主張」の3つが必要です。
何かを考える時各要素を疑い、矛盾やぬけもれを確認することで
筋道の確からしさを点検できます。
トレーニング④:他人の議論を観戦する
会社の会議や twitter などで盛り上がっている議論を観戦するのも
“論理的思考力”のトレーニングは良さそうです。
(参加しない方が客観的に分析できる気がする)
togetter なんかで人気のまとめを探すといいかも!
トレーニング⑤:論理クイズ 1,000本ノック
「論理クイズ」で探すと見つかる専門サイトや書籍を活用する方法。
筋道を立てるよりも、思考力を鍛えるのに有効だと思います。
※1,000本に深い意味はありません
トレーニング⑥:実践
実践に勝る練習なし。実践の経験は場数を踏む意味でも重要かと。
身近な議論に積極的に参加するのが一番の練習方法かもしれません。
場合によっては、論理の展開が早くついていくのが難しいかもしれませんが、
そんな時でも傍観 or 離脱してしまうのではなく
論理展開の大筋だけでも理解しておきたいですね。
まとめ
「妥当な筋道(組み立て)を経た思考や議論」を実践するには
普段から適切な思考を繰り返しておくことが重要だと感じました。
「論理的思考力」を強化して良い仕事をしたいですね。
おすすめサイト:中学生からの論理的思考力と議論の手法
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